ボリンジャーバンドの標準偏差って何?
まず、ボリンジャーバンドの標準偏差について説明します。
標準偏差とは、簡単に言うと『データのばらつき』を教えてくれます。
また、
ボリンジャーバンドは値動きのボラティリティを見るのに最適なテクニカル指標
です。
では標準偏差の説明をしていきます。
はじめに書きましたが、標準偏差とは、
データのばらつきを表す統計
のことです。
チャートで使う際には、ボリンジャーバンドは標準偏差を利用して算出されたバンドが最大6本描かれてます。
6本のバンドをチャートでみるとこんな感じになります。
そのバンドは真ん中の移動平均線(ピンク色)を中心にして、上部に描かれるものが移動平均線に近いものから、+1σ、+2σ、+3σと呼びます。下部に描かれるものは、−1σ、−2σ、−3σです。
この数値の計算方法などを詳しく語ると相当難しいし、時間もかかるのでここでは割愛しますが、分かりやすく標準偏差の数値を分布してみると、
上の図のようになります。
【正規分布の信頼関係】
+−1σ=68.26%
+−2σ=95.44%
+−3σ=99.74%
これはどういうことかというと、
+−1σの間におよそ68.2%のデータが収束する
ことを表してます。
また、
+−2σの間におよそ95.4%のデータが収束する
ことになります。
これをチャートでいうと、ローソク足がおよそ95%の確率で+−2σのバンドの中に入ってる状態を示します。
また、ローソク足でいうと、
20本に1本だけ+−2σ外側に出る可能性がある
ということでもあり、残り19本は+−2σの中にあるという統計になります。
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ボリンジャーバンドの仕組みと注意点
ただし、標準偏差とは元々、身長や体重などのデータのバラつきを分布して数値で表すことを目的で使われてます。身長や体重などの場合、一定の条件のもとで行なうのでバラつきが変わる事がないため、正確な分布で示すことができますが、FXや株では少し話が違ってきます。
値動きが一旦動き出すと、標準偏差から大きくはみ出てしまうのです!
なので、こと相場における標準偏差については、はみ出るのを前提で考える必要があります。
しかも結構な頻度ではみ出します(笑)
95%の確率で+−2σのバンドの中に収まるからといって、+−2σのバンドにタッチしたら逆張り!
といったトレードをしてると痛い目にあいますよ(汗)
値動きが+−2σ、3σのバンドからはみ出ても収束しない場合は、相場で何かただならぬことが起こってるということになります。
ですが、
このバンドをはみ出ている状態はトレードチャンス
にもなります。
その状態のことを、ブレイクアウトならエクスパンションと呼び、トレンド継続時ならバンドウォークと呼びます。
そういった場面を利用してトレードする方法があります。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
→ボリンジャーバンドで安定のブレイクアウト手法を公開します!
ボリンジャーバンドは多くの人が使ってますが、ほとんどの人はその使い方を間違ってます。
このサイトを見れば正しい使い方がわかりますよ(^^)v